メインキャラクターの沢田綱吉が右側に大きく映るオレンジ色の『家庭教師ヒットマンREBORN!』の広告と、それを大画面で見ている人々の集団が左側に写っている画像

『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、マフィアのボスになることを目指すダメな少年・綱吉と、彼を教育する赤ん坊の殺し屋・リボーンの物語です。マフィア×赤ん坊×家庭教師という独創的な世界観と、ギャグからバトルまで幅広いストーリー展開が魅力の作品です。この記事では、作品の概要とあらすじを紹介します。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』とは?作品概要とあらすじ

『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、天野明による日本の少年漫画で、2004年から2012年まで『週刊少年ジャンプ』に連載された。全42巻。テレビアニメ化もされており、2006年から2010年まで放送された。全203話。

この作品は、何事もダメな中学生・沢田綱吉(通称ツナ)が、イタリアのマフィア・ボンゴレファミリーの10代目ボスになることを宣言された赤ん坊の家庭教師・リボーンによって、様々な試練や戦いを経験しながら成長していく物語である。

連載当初は一話完結のギャグ漫画だったが、62話(標的62)を境にバトル要素を多く取り入れ路線変更している。主な舞台は日本だが、イタリアや未来なども登場する。作品のテーマは「絆」と「成長」であり、ツナは仲間や家族との関係を深めながら、自分自身や周囲の人々を変えていく。

マフィアのボスになることを宣言された赤ん坊、リボーンとは?彼の正体と目的を解説

リボーンは、イタリアのマフィア・ボンゴレファミリーの9代目ボスから依頼を受けて日本にやってきた殺し屋(ヒットマン)である。しかし、彼は見た目が赤ん坊であり、常に黒いスーツと帽子を着用し、銃型の玩具を持ち歩いている。彼は自分の正体を隠すために家庭教師と名乗り、10代目候補である沢田綱吉(通称ツナ)に教育を施す。

リボーンの目的は、ツナを立派なマフィアのボスに育て上げることである。そのために彼は、頭を撃たれた者が死ぬ気で頑張ってしまうという特殊な弾丸「死ぬ気弾」や、「死ぬ気の炎」と呼ばれる特殊な力を使って、ツナに様々な試練や戦闘をさせる。また、彼はツナの周りに仲間やライバルを集めて、彼らとの関係を深めさせることもする。

リボーンは冷静沈着で無表情な性格だが、時々笑顔や感情を見せることもある。彼は自分の教え子や仲間に対して厳しいが、それは彼らの成長や幸せを願ってのことである。彼はまた、世界最強の殺し屋として高い戦闘能力や知識を持ち、多くの人物から恐れられたり尊敬されたりしている。

リボーンが選んだマフィアのボス候補、沢田綱吉とは?彼の性格と能力を紹介

沢田綱吉(通称ツナ)は、日本の中学生で、何事もダメで自信がなく臆病な性格である。彼は学校でも友達が少なく、成績も悪く、運動も苦手で、いつもいじめられたり馬鹿にされたりしている。彼は自分の将来にも希望を持てず、何かに挑戦することもなく、すぐに諦めてしまう。

そんな彼の前に現れたのが、マフィアのボンゴレファミリーの10代目ボスになることを宣言した赤ん坊の家庭教師・リボーンである。リボーンはツナに教育を施すために、「死ぬ気弾」や「死ぬ気の炎」を使って、彼を様々な試練や戦闘に巻き込む。最初は嫌がっていたツナだが、次第に仲間や家族との絆を感じるようになり、自分自身や周囲の人々を守るために戦うことを決意する。

ツナは「死ぬ気弾」や「死ぬ気の炎」によって、普段とは違う強い姿に変わることができる。彼は「死ぬ気の炎」の色がオレンジ色であり、「空(スカイ)」の属性を持つ。彼はまた、「X-バーナー」という強力な技を使うことができる。彼は戦闘時には冷静で勇敢であり、仲間や敵からも一目置かれる存在となる。

リボーンが綱吉に与えた特殊な弾丸、死ぬ気弾とは?その効果と種類を説明

死ぬ気弾(しゅぬきだん)は、リボーンがツナに教育を施すために使う特殊な弾丸である。この弾丸は頭を撃たれた者が死ぬ気で頑張ってしまうという効果があり、普段とは違う強い姿に変わることができる。この弾丸はボンゴレファミリーに伝わる秘密兵器であり、マフィアの世界では禁断の存在とされている。

死ぬ気弾には以下の種類がある。

  • 死ぬ気弾(初期型):最初にリボーンが使った死ぬ気弾。頭を撃つと5分間だけ死ぬ気モードになり、その間は自分の後悔したことや願望を叶えようとする。しかし、その後は記憶が消えてしまう。
  • 死ぬ気弾(改良型):リボーンが改良した死ぬ気弾。頭ではなく体を撃つと死ぬ気モードになり、その間は自分の能力や技術を向上させようとする。また、記憶も残るようになった。しかし、この弾丸は死ぬ気の炎を使える者にしか効果がない。
  • 死ぬ気弾(最終型):リボーンが最後に作った死ぬ気弾。頭を撃つと死ぬ気モードになり、その間は自分の能力や技術を最大限に発揮できる。また、記憶も残るし、死ぬ気の炎を使えない者にも効果がある。しかし、この弾丸は一度しか使えない。

綱吉がリボーンによって出会った仲間たちとは?彼らの特徴と役割を分析

綱吉はリボーンによって、様々な人物と出会い、仲間やライバルとして関わっていくことになる。彼らはそれぞれに個性的であり、綱吉の成長や戦闘に大きな影響を与える。以下に主な人物を紹介する。

  • 獄寺隼人(ごくでら はやと):綱吉のクラスメイトで、不良グループ「獄寺一家」のボス。自称「綱吉の右腕」であり、彼をマフィアのボスとして忠誠を誓う。暴力的で口が悪いが、仲間思いで正義感が強い。死ぬ気の炎の色は赤色で、「嵐(ストーム)」の属性を持つ。銃や爆弾などを使った戦闘を得意とする。
  • 山本武(やまもと たけし):綱吉のクラスメイトで、野球部のエース。明るく優しく社交的な性格で、多くの人から好かれる。マフィアのことはゲームだと思っており、楽しく戦うことを好む。死ぬ気の炎の色は青色で、「雨(レイン)」の属性を持つ。剣術や身体能力に優れた戦闘を得意とする。
  • ビアンキ(bianchi):リボーンの元恋人で、綱吉の姉・沢田ナナ(通称ハルナ)に似ている女性。毒料理人(ポイズンクッキングマスター)と呼ばれる殺し屋であり、自分が作った料理を食べさせて相手を倒す。リボーンに未練があり、彼に近づく女性に嫉妬する。また、獄寺に好意を持っており、彼に毒料理を食べさせようとする。
  • ラムボ(lambo):5歳の牛柄の服を着た少年で、自称「暗殺者」。実際はただの子供であり、泣き虫でわがままで自信過剰である。10年バズーカという道具を持っており、それを使うと10年後の自分と入れ替わることができる。死ぬ気の炎の色は緑色で、「雷(ライトニング)」の属性を持つ。電撃や角を使った戦闘を得意とする。
  • イーピン(i-pin):2歳の中国人の少女で、暗殺者の修行をしている。リボーンに憧れており、彼に会うために日本にやってきた。恥ずかしがり屋で礼儀正しいが、獄寺の顔を見ると暴走してしまう。10年バズーカを使うと10年後の自分と入れ替わることができる。死ぬ気の炎の色は紫色で、「霧(ミスト)」の属性を持つ。中国拳法や爆弾などを使った戦闘を得意とする。
  • ハル・ピンネ(haru miura):綱吉の隣のクラスに通う女子生徒で、自称「正義の味方」。綱吉に好意を持っており、彼にマフィアから足を洗わせようとする。明るく元気で勝気な性格だが、時々暴走することもある。戦闘能力はないが、仲間や家族を大切にする心や勇気は持っている。
  • 柿本京子(かきもと きょうこ):綱吉のクラスメイトで、ハルの親友。綱吉に好意を持っており、彼に優しく接する。穏やかで優しい性格であり、周囲からも好かれる。戦闘能力はないが、仲間や家族を大切にする心や勇気は持っている。

綱吉たちが巻き込まれるマフィアの争いとは?主な敵対勢力や事件を概観

綱吉たちはリボーンによって、マフィアの世界に関わることになり、様々な敵対勢力や事件に巻き込まれていくことになる。以下に主なものを紹介する。

  • VS黒曜編:マフィアを追放された脱獄囚・六道骸(ろくどう むくろ)率いる黒曜(ココオン)が、ボンゴレ10代目候補である綱吉を狙って襲撃する。綱吉はリボーンや仲間たちと共に彼らと戦うことになる。
  • VSヴァリアー編:ボンゴレファミリーの暗殺部隊・ヴァリアーが、9代目の嫡子であり自分たちのボスであるXANXUS(ザンザス)をボンゴレ10代目にするために反乱を起こす。綱吉はリボーンや仲間たちと共に彼らとリング争奪戦を行うことになる。
  • 未来編:10年後の未来では、白蘭(びゃくらん)率いる新興マフィア・ミルフィオーレファミリーが世界中のマフィアを支配しており、ボンゴレファミリーは壊滅寸前に追い込まれている。綱吉は10年バズーカという道具によって10年後の未来に飛ばされてしまい、10年後の仲間たちと共に白蘭と戦うことになる。
  • アルコバレーノ編:アニメオリジナルの編で、綱吉たちは白蘭との決戦を前に、レベルアップの必要性を感じる。リボーンは彼らにアルコバレーノという7人の強力なマフィアの試験を受けさせることにする。綱吉たちは一週間でアルコバレーノの試験をクリアすることができるか。
  • I世(プリーモ)ファミリー編:アニメオリジナルの編で、綱吉たちは10年前の世界にボンゴレファミリーの初代ボス・I世(プリーモ)とその仲間たちを呼び寄せる。彼らは綱吉たちが真のボンゴレを継ぐにふさわしい人物かを見極めるために、様々な試練や戦闘を仕掛ける。
  • 虹の呪い編:原作の最終章で、綱吉たちは10年後の未来から帰還する。しかし、彼らはアルコバレーノという7人の強力なマフィアがかけられた虹の呪いという呪いに巻き込まれてしまう。彼らは虹の呪いを解くために、他の6つのチームと戦うことになる。この戦いは、マフィアの歴史や秘密にも関わっている。

綱吉たちが目指すマフィアの理想像とは?作品のテーマやメッセージを考察

『家庭教師ヒットマンREBORN!』は、マフィアの世界を舞台にしたバトル漫画であるが、それだけではなく、綱吉たちが目指すマフィアの理想像や作品のテーマやメッセージも重要な要素となっている。以下にそれらを考察する。

  • マフィアの理想像:綱吉たちは、マフィアというと暴力や犯罪を行う組織というイメージがあるが、そうではなく、仲間や家族を大切にし、正義や平和を守ることを目的とするマフィアを目指している。そのために彼らは、自分たちの信念や絆を貫きながら、様々な敵対勢力や事件に立ち向かっていく。彼らはまた、ボンゴレファミリーの初代ボス・I世(プリーモ)や9代目ボスから受け継いだ「ボンゴレの意志」というものを尊重し、それに沿った行動を取ることを心がけている。
  • 作品のテーマ:作品のテーマは「絆」と「成長」である。綱吉は最初は何事もダメで自信がなく臆病な少年だったが、リボーンや仲間たちとの出会いや戦いを通して、自分自身や周囲の人々を変えていく。彼は仲間や家族との絆を深めながら、自分の弱さや過去に立ち向かい、自分の力や可能性を引き出していく。彼はまた、仲間や家族を守るために戦うことを決意し、マフィアのボスとして成長していく。
  • 作品のメッセージ:作品のメッセージは「自分を信じて挑戦すること」である。綱吉は最初は自分に自信がなく、何かに挑戦することもなく、すぐに諦めてしまっていた。しかし、リボーンや仲間たちから様々な助言や励ましを受けて、自分を信じて挑戦することの大切さを学んでいく。彼は自分に与えられた役割や運命に逃げることなく、自分の意志で選択し、行動することを覚えていく。彼はまた、挑戦することで得られる喜びや充実感を味わっていく。