『ゴブリンスレイヤー』は、ゴブリンという最弱の魔物を徹底的に狩り続ける冒険者の物語です。ファンタジーの常識を覆すリアルで残酷な世界観や、TRPG風の設定や演出が魅力です。この記事では、ゴブリンスレイヤーに登場するキャラクターや設定について紹介します。
ゴブリンスレイヤーの物語紹介
この物語は、冒険者の中でも異例のスタイルを持つゴブリンスレイヤーが、最も低い階級のモンスターであるゴブリンと戦う姿を描いています。ゴブリンたちは一般的なファンタジー作品に登場するものと類似しており、この作品ではその特性がリアルかつ詳細に描かれています。
ゴブリン1〜2匹であれば、力自慢の村人でも倒せるほど弱い存在ですが、彼らは群れをなし、残忍かつ狡猾な策略を駆使して人間の集落や他の冒険者たちを襲撃し、時には村を壊滅させる危険な存在とされています。特に、知恵や統率力に優れたゴブリンロードや、英雄的な戦闘力を持つゴブリンチャンピオンといった強力なリーダーが率いるゴブリンの群れは、大都市にとっても大きな脅威となり得ます。
一般的に、ゴブリンの依頼は「貧しい村」からのものが多く、そのため報酬は少ない傾向があります。また、ゴブリンを討伐しても名声や評価を高めることは難しいため、熟練の冒険者たちは依頼を避け、新人の冒険者たちがこれらの依頼を引き受けることが一般的です。しかし、新人冒険者は知識や経験が不足しているため、ゴブリンたちとの戦闘で命を落とすことも珍しくありません。
ゴブリンたちとの戦いは、男性冒険者が虐殺され、女性冒険者が拉致されて陵辱され、ゴブリンの繁殖のために利用される恐ろしい事態に発展することがあります。
このような背景の中で、ゴブリンスレイヤーは決して油断せず、様々な技巧や知識を駆使し、ゴブリンたちとの戦いに臨む存在として描かれています。彼は冷徹かつ効率的にゴブリンを討つ使命を果たすため、その特異な冒険者の姿勢が物語の中心になっています。
ゴブリンの恐怖
『ゴブリンスレイヤー』のマンガは、一般的なファンタジー作品とは異なり、リアルで残酷な世界観を描いています。その中で最も恐ろしい存在が、ゴブリンです。ゴブリンは、人間やエルフなどの女性を拉致して強姦し、子供を産ませるという恐ろしい生態を持っています。
ゴブリンは知能が低く、武器や防具も粗末なものですが、数で勝ることが多く、狡猾で卑劣な戦術を使います。ゴブリンに襲われた女性たちは、身体的にも精神的にも深い傷を負い、生きて帰ってきたとしても再び普通の生活に戻れるとは限りません。
冒険者たちの死闘
『ゴブリンスレイヤー』のマンガでは、主人公や仲間たちも含めて、冒険者たちは常に死の危険にさらされています。ゴブリン討伐は報酬が安く、名声も得られないため、多くの冒険者は敬遠します。しかし、ゴブリンは人間社会にとって大きな脅威であり、放置すればますます増殖して被害を拡大させます。
そのため、ゴブリンスレイヤーはゴブリンという最弱の魔物を徹底的に狩り続ける冒険者として活動しています。ゴブリンスレイヤーはゴブリンに家族を殺された過去を持ち、ゴブリン以外の魔物には興味がありません。彼は自らの経験からゴブリンの危険性を知り、常に用心深く準備をして戦闘に臨みます。しかし、それでも彼や彼の仲間たちはゴブリンによって容赦なく殺されたり傷つけられたりします。彼らは命がけでゴブリンと戦い続けることで、人々を守っています。
グロテスクな描写
『ゴブリンスレイヤー』のマンガでは、戦闘シーンや暴力描写が非常にグロテスクであり、読者に衝撃を与えます。ゴブリンによる女性への暴行や凌辱はもちろんのこと、冒険者たちの死体や断片化された肉塊などもありありと描かれます。また、ゴブリンスレイヤー自身も容赦なくゴブリンを殺害し、その方法は時に残虐で非道とも言えます。
例えば、火炎瓶や毒薬や水攻めなどで大量のゴブリンを虐殺したり、生きたままゴブリンの子供を殺したりします。ゴブリンスレイヤーはゴブリンに対して人間としての感情や倫理を持ちません。彼はゴブリンを殺すことに執着し、そのためなら手段を選びません。『ゴブリンスレイヤー』のマンガは、ファンタジー世界における残酷な現実を描いており、読者に忘れられない印象を残します。
生存戦略と人間関係
『ゴブリンスレイヤー』のマンガは、ファンタジー世界における現実的な生存戦略や人間関係を描いており、読者に感情移入させることができます。ゴブリンスレイヤーはゴブリンの習性や弱点を熟知しており、常に有効な作戦や装備を考えています。彼は自分の力だけではなく、仲間や協力者の力も借りて戦闘に臨みます。彼は冒険者としての技術や知識だけでなく、農業や工芸などの日常的な知恵も持っています。
彼は自分の目的のためには他人と交渉したり協力したりすることもあります。『ゴブリンスレイヤー』のマンガでは、ゴブリンスレイヤーと彼の仲間たちが、ゴブリン退治を通じて信頼や友情や恋愛を育んでいきます。彼らはコミカルなやりとりや感動的なシーンも多くあります¹。彼らはキャラクターの成長や変化も見せており、読者に応援したくなるような魅力を持っています。
個性豊かなキャラクターや関係性
主人公：ゴブリンスレイヤー
この物語の主人公は「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれ、彼の本名は明かされていません。彼はゴブリンという最も弱いモンスターに執着し、その名の通りゴブリンだけを狩る冒険者です。彼の特徴は以下の通りです
外見: ゴブリンスレイヤーは赤い瞳を持つ若い男性で、鉄兜、革鎧、鎖帷子などの装備を身に着けています。彼はいつも装備を外すことなく、外見が薄汚れているため、他の冒険者からは新米冒険者と見られることもあります。
性格: 彼は非常に寡黙で、淡々とした口調で会話することが多いです。ゴブリンを殲滅することに異常な執着を持っており、そのためには手段を選ばないという一貫した行動原理を持っています。
戦闘スタイル: ゴブリンスレイヤーは戦闘で主に剣を使い、狭い洞窟などでの戦闘に適した中くらいの長さの剣を振るいます。また、円盾や投擲武器も多用します。彼は剣や武器の耐久度が低下すれば、使い捨てることに躊躇いません。
知識と戦略: ゴブリンスレイヤーはゴブリンの生態について深い知識を持っており、その知識を駆使して戦闘を有利に進めます。彼は戦闘だけでなく、探索能力や鍵開けのスキルも持っています。
過去: 彼の過去には、ゴブリンによって故郷の村が滅ぼされ、姉が惨殺されるという悲劇があります。この出来事から彼はゴブリンに対する執着を深め、ゴブリンの討伐に取り組むようになりました。
評価: ゴブリンスレイヤーはゴブリンの討伐に特化しており、彼の功績は吟遊詩人によって各地で讃えられています。一方で、他の冒険者たちからは異端視されることもありましたが、辺境の村々では英雄として崇拝されています。
パートナー：女神官
この少女は物語中で「神殿の少女」とも呼ばれ、ゴブリンスレイヤーの仲間として活躍しています。以下は彼女の主要な特徴と背景です。
年齢とランク: 物語開始時点では15歳で白磁等級の新人冒険者でしたが、物語の進行とともに黒曜等級、鋼鉄等級、そして青玉等級に昇級しています。将来的には翠玉に昇級する可能性も示唆されています。
背景: 彼女は神殿で育った孤児で、冒険者として独立する道を選びました。最初の冒険でゴブリンに襲われ、パーティーの仲間たちが全滅寸前になったところをゴブリンスレイヤーに救われました。以降、ゴブリンスレイヤーと行動を共にし、彼のゴブリン討伐に同行しています。
武器と装備: 彼女の武器は錫杖で、神官衣を着用しています。ゴブリンスレイヤーのアドバイスに従い、鎖帷子を身に着けるようになりました。また、後に投石紐の練習も行い、戦闘でのサポート役としても活躍しています。
性格: 彼女は臆病ながらも健気で慈愛に満ちた性格を持っており、負傷者の救護や死者の冥福を祈るなど、聖職者にふさわしい性格です。ただし、一部の場面では失禁してしまうことがあります。
成長: 物語の進行とともに彼女は成長し、ゴブリンスレイヤーの戦術や知識を吸収しています。彼女はゴブリンスレイヤー不在の際にも一党を指揮し、戦闘での奇跡を駆使するなど、彼の影響を受けながらも自分の役割を果たしています。
奇跡の能力: 彼女は神殿で育ったため、奇跡の能力を使用できます。《小癒》や《聖光》など、様々な奇跡を駆使して仲間を支援します。彼女の奇跡の回数は3回です。
この少女はゴブリンスレイヤーの仲間として、彼のゴブリン討伐における重要なサポートを担っています。彼女の成長と共に物語が進行し、彼女自身も強くなっていく様子が描かれています。
仲間たち：牧場娘、受付嬢、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶
『ゴブリンスレイヤー』のマンガでは、ゴブリンスレイヤーや女神官以外にも様々な職業や種族のキャラクターが登場します。その中でも特に重要な仲間たちは以下の通りです。
牧場娘
この少女は、ゴブリンスレイヤーの幼馴染で、彼の親しい理解者の一人です。以下は彼女の主要な特徴と背景です：
年齢と外見: 物語開始時は18歳で、後に19歳になります。彼女は明るく元気で、大柄で肉感的な身体の持ち主で、特に胸が大きいことが自覚しています。外見について気にしており、イヤーワンの時点では成長が早すぎることに戸惑いを感じています。
過去の関係: 彼女はゴブリンスレイヤーと同じ村で育ち、幼少期から彼との関係がありました。10年前、ゴブリンの襲撃で彼が姿を消し、その後の彼の消息を気にかけていました。後にゴブリンスレイヤーが生存していることを知り、彼を牧場に下宿させて共に生活するようになりました。
彼女の感情: 彼女はゴブリンスレイヤーに好意を抱いており、彼のことを特別な存在として大切に思っています。彼の帰りを楽しみに待ち、彼の日常を支えることに喜びを感じています。また、ゴブリンスレイヤーと一緒に食事を楽しむことが多く、彼の帰りを心待ちにしています。
過去のトラウマ: ゴブリンの襲撃から逃れた過去のトラウマを抱えており、一時的に引きこもり状態になっていました。しかし、ゴブリンスレイヤーとの再会と共に外の世界に出ることを決意し、冒険者ギルドでの仕事を始めました。
芯の強さ: 彼女は感情豊かでありながら、芯の強さも持っています。伯父の牧場を守るために、ゴブリン軍の襲撃から逃げない覚悟を示しました。
恋愛関係: 彼女はゴブリンスレイヤーに対して好意を抱いていますが、女神官や受付嬢など他の女性と競争的な側面も見せており、恋のライバルとして認識しています。
彼女はゴブリンスレイヤーの生活に欠かせない存在であり、彼の親しい仲間の一人として物語に登場します。
受付嬢
冒険者ギルドの窓口担当の女性は、物語内で重要な役割を果たすキャラクターです。以下は彼女の主要な特徴と役割についての情報です：
年齢と性格: 彼女は22歳から23歳ほどで、常に笑顔で優しい性格を持っています。ゴブリンスレイヤーに対して深い感謝と好意を抱いており、彼を理解し支える存在として物語で描かれています。
ゴブリンスレイヤーとの関係: 彼女は5年前に辺境の街に赴任し、ゴブリンスレイヤーが冒険者登録を行った際にその対応を行い、以降ゴブリンスレイヤーの窓口担当となりました。驚くべきことに、彼女はゴブリンスレイヤーの素顔を知っていますが、それに気付いていない様子が描かれています。
ゴブリン退治への感謝: ゴブリンスレイヤーはギルドにおいてゴブリン討伐の依頼を率先して引き受け、それを成功させることから、彼女は彼に深く感謝しています。ゴブリンスレイヤーが辺境の街をゴブリンロード軍から守るために冒険者を募った際にも、ギルドから特別報酬を引き出して彼を支援しました。
恋愛感情: 彼女は元々ストイックな男性が好みでしたが、次第にゴブリンスレイヤーに惹かれるようになり、彼への好意を自覚しています。ゴブリンスレイヤーの行動や牧場での生活にやきもきし、女神官を連れ歩くことに戸惑いを感じています。一方で、他の男性からのアプローチには消極的で、恋愛対象として見ていない男性には素っ気ない態度を示すことがあります。
彼女は物語の中でゴブリンスレイヤーの理解者であり、彼の行動や冒険において重要な支えとなっています。
妖精弓手
「上の森人（ハイエルフ）」の野伏（レンジャー）であるこのキャラクターは、物語内で重要な役割を果たすエルフで、以下に彼女の主要な特徴と役割についての情報をまとめてみましょう。
外見と種族特徴: 彼女は背が高く細身で麗しい容姿を持つエルフで、上の森人（ハイエルフ）と呼ばれる種族の一員です。エルフらしい長寿で、実際の年齢は2000歳ほどになります。ただし、胸が小さいことにコンプレックスを抱いています。
能力と武器: 彼女は銀等級の冒険者で、弓の腕前に優れています。また、黒曜石の短刀を使った近接戦闘も得意としています。エルフの特性に加えて、卓越した弓術スキルを持つことから、戦闘での活躍が目立ちます。
鉱人道士との仲: 彼女は鉱人道士と行動を共にしていますが、この二つの種族は通常仲が悪いとされており、口喧嘩を繰り返すこともあります。彼女は子供っぽい一面を持っており、外の世界に憧れて冒険者になった経緯があります。
ゴブリンスレイヤーとの関係: 最初はゴブリンスレイヤーを軽んじていましたが、共にゴブリン退治の冒険を経て彼を気にかけ、ゴブリンスレイヤーの仲間になりました。彼女はゴブリンスレイヤーに対して異性としても関心を持っていますが、感情を表に出すことはあまりありません。
女神官との関係: 彼女は女神官と仲の良い関係を築いており、姉妹のような絆を持っています。一緒に冒険に繰り出すこともあります。
他のエルフとの関係: 彼女は「星風（ほしかぜ）の娘」という愛称で従兄の輝ける兜の森人から呼ばれています。
鉱人道士
このキャラクターは、鉱人（ドワーフ）の精霊使いであり、物語内でゴブリンスレイヤーの仲間として活躍しています。以下に彼の主要な特徴と役割についての情報をまとめてみましょう。
外見と特徴: 彼は鉱人で、特有の外見的特徴を持っています。禿頭に長い白いひげ、ずんぐりとした体型があります。彼の外見は一見すると力強さと知恵を感じさせます。
能力と武器: 彼は精霊使い（シャーマン）として、様々な呪文を使うことができます。主に石礫を放つ呪文を使用しますが、補助的な呪文も多く会得しており、戦闘や探索で役立てています。また、近接戦闘にも手斧を用いています。鉱物学にも詳しく、構造の分析にも長けています。
ゴブリンスレイヤーとの関係: 彼はゴブリンスレイヤーを「かみきり丸」と呼んでいます。ゴブリンスレイヤーの無骨な態度を気に入り、初対面から彼を評価しています。彼はゴブリンスレイヤーの仲間として、彼の冒険に参加しています。
その他の仲間との関係: 彼は他の仲間にも特有の愛称で呼びかけており、個性的な関係を築いています。また、火酒と呼ばれる特別な鉱人の飲み物を愛飲しており、特に対ゴブリンロード軍戦において火酒を報酬として求めることがあります。
使用可能な呪文: 彼はさまざまな呪文を使用できます。
- 《酩酊（ドランク）》
- 《石弾（ストーンブラスト）》
- 《降下（フォーリング・コントロール）》
- 《風化（ウェザリング）》
- 《霊壁（スピリットウォール）》
- 《追風（テイルウィンド）》
- 《恐怖》（フィアー）
- 《水歩（ウォーターウォーク）》
このキャラクターは、鉱人の特性を活かして冒険者として活動し、ゴブリンスレイヤーの仲間として彼の冒険に貢献しています。
蜥蜴僧侶
このキャラクターは蜥蜴人（リザードマン）の神官戦士で、物語内でゴブリンスレイヤーの仲間として活躍しています。以下に彼の主要な特徴と役割についての情報をまとめてみましょう。
外見と特徴: 彼は蜥蜴人として、大きな体躯と全身を覆う鱗が特徴です。外見からは力強さが感じられますが、実際には非常に常識的で礼儀正しい性格を持っています。彼はパーティ内でまとめ役を担当しており、仲間たちを結束させています。
能力と武器: 彼は蜥蜴人の宗教教えに基づいて、「異端（モンスター）の命を奪って位階を高め竜へ転身する」という信念から出家し、冒険者としての道を選びました。近接戦闘の際には身体的特徴を活かし、竜の力を使って武器を生成して戦います。彼はチーズを好物とし、ゴブリンスレイヤーからもらったチーズを気に入っています。
ゴブリンスレイヤーとの関係: 彼はゴブリンスレイヤーを「小鬼殺し殿」と呼び、尊敬の念を抱いています。ゴブリンスレイヤーが牧場で作られたチーズを差し出すと、彼は大いに喜び、ゴブリンロード軍の襲撃に際してもチーズを守るために協力します。
使用可能な奇跡: 彼は神官戦士として奇跡を使用します。
- 《竜牙兵（ドラゴントゥースウォリアー）
- 《竜牙刀（シャープクロー）》
- 《治療（リフレッシュ）》
- 《擬竜（パーシャルドラゴン）》
- 《念話（コミュニケート）》
- 《腐食（ラスト）》
- 奇跡の回数は4回です。
彼はゴブリンスレイヤーの仲間として、信念と力をもって冒険に挑んでおり、パーティ内での調和と連携を支えています。
制作背景について
この作品のアイディアは、ネット上で話題になった疑問から生まれました。それは、「対ゴブリンの剣術があるなら、ゴブリンだけを退治する冒険者がいるのでは？」というものでした。しかし、このアイディアは、アメリカンコミックの「バットマン」や「グリーンアロー」のような地元で犯罪者を退治し続ける普通のヒーローの物語へと展開されました。
この物語は、典型的なファンタジー世界（「指輪物語」やTRPGで使われるような世界）に取り入れられ、さらにTRPGの要素も含まれています。主人公は倒した敵の武器を奪い、それを使って次の敵に立ち向かうという要素が重要です。このアイディアは、「Halo」などのゲームからの影響を受けています。
この物語は、2012年10月に「やる夫スレ」というオンラインコミュニティでAA（アスキーアート）と組み合わせて公開されました。しかし、友人の勧めに従い、公開中に小説版を執筆し始め、最終的には小説版の方が先に完成しました。
AA版は読者の反応に応じて即興で話を進めることが多いため、小説版はAA版に合わせて改訂されました。小説版は第27回富士見ファンタジア大賞に投稿されましたが、三次選考で落選しました。その後、作者は別の小説を投稿し、こちらも最終選考で落選しました。しかし、この際に過去の作品であるこの作品がGA文庫の編集者の目に留まり、2016年2月に刊行が決定しました。さらに、出版前にコミカライズ版も決定し、2016年5月から掲載が始まりました。
初刊は2016年2月13日に刊行されましたが、わずか6日後に重版が決定し、2巻の刊行も発表されました。GA文庫の編集部からも「GA文庫の新作として異例のヒット」と紹介されたほどの成功を収めました。
冒険者の等級と詳細
ゴブリンスレイヤーの世界では、冒険者はランク付けが行われており、このランクは冒険者の能力や実績に基づいて決まります。ランクは冒険者ギルドや関連組織によって管理されており、冒険者たちの依頼の受付や報酬の設定に大きな影響を与えています。以下に、ゴブリンスレイヤーの世界での冒険者ランクについての詳細を紹介します。
冒険者の等級は、ゴブリンスレイヤーの世界では以下のように十段階に分かれています。これらのランクにはそれぞれ異なる役割や期待される実力が関連しています。
1. 白磁: 初心者の冒険者がスタートするランクです。主にゴブリン討伐などの初級の依頼を担当します。
2. 黒曜: まだ経験が浅い冒険者のランクです。初級から中級の依頼をこなします。
3. 鋼鉄: 経験を積んだ冒険者が到達する中堅のランクです。中級から上級の依頼を受けることができます。
4. 青玉: 高い戦闘力やスキルを持つ冒険者のランクです。上級の依頼を専門にこなします。
5. 翠玉: 冒険者としての実力と信用が高まった者たちのランクです。上級の依頼を確実にこなします。
6. 紅玉: 高度なスキルと実績を持つベテラン冒険者のランクです。上級から特に難解な依頼を請け負います。
7. 銅: 高い信用と実力を持ち、依頼の達成率が高い冒険者のランクです。難しい依頼に挑みます。
8. 銀: 優れた実力と信頼性を持つ冒険者のランクで、国家規模の難しい任務にも関わります。
9. 金: 最高の実力を持つ冒険者たちで、国家や世界を救うような重要な任務に参加します。
10. 白金: 伝説的な存在で、史上数人しかいない最高位の冒険者たちです。彼らは世界に影響を与える存在となっています。
街の冒険者ギルドでは、銀等級が最高位とされ、国や地域によって細かな違いがあるかもしれませんが、基本的にはこのランク制度が適用されています。冒険者たちはそれぞれのランクで依頼を受け、実力を高めていくために冒険を続けます。
