
メイドインアビスとは、つくしあきひと先生による人気のダークファンタジー漫画です。主人公のリコとレグは、謎に満ちた巨大な穴「アビス」の奥深くに眠るリコの母親を探すために冒険に出ます。しかし、アビスは危険と美しさが共存する恐ろしい世界であり、その中で二人は様々な試練に直面します。この記事では、メイドインアビスの漫画レビューを紹介します。ネタバレはありませんので、気になっている人や読んでみたい人はぜひ参考にしてください。
メイドインアビスとは?あらすじと登場人物を紹介
メイドインアビスの舞台は、地球によく似た惑星です。その惑星の南海に浮かぶ孤島には、直径約1000メートルの巨大な縦穴「アビス」が存在します。アビスは未だ底知れぬ深さを持ち、特異な生態系や超常の「遺物」と呼ばれる人工物を眠らせています。その謎に魅せられた「探窟家」と呼ばれる人々は、日々の糧や未知へのロマンを求めて、アビス探索に挑み続けています。
しかし、アビス探索には危険が伴います。アビスから地上に戻ろうとすると、「上昇負荷」と呼ばれる現象が起こります。上昇負荷とは、目まいや吐き気などの軽い症状から、出血や幻覚などの重い症状、さらには死や人間性の喪失などの致命的な症状まで、様々な副作用を引き起こすものです。深層に行くほど上昇負荷は強くなります。
物語の主人公は、リコとレグです。リコは孤児院で暮らす探窟家見習いで、母親のような偉大な探窟家になることを夢見ています。レグはリコがアビスで発見したロボットで、自分が何者なのか知るためにリコと共に旅立ちます。二人はリコの母親であるライザから届いた封書に書かれた「奈落の底で待つ」という言葉をきっかけに、アビスの深層を目指すことになります。
二人以外にも、様々なキャラクターが登場します。例えば、オーゼンやボンドルドといった白笛と呼ばれる最高位の探窟家や、ナナチやプルシュカといったアビスの住人などです。彼らはそれぞれに個性的で魅力的なキャラクターですが、同時に悲しく切ない過去や運命を背負っています。
メイドインアビスの魅力とは?絵柄と内容のギャップやアビスの世界観など
メイドインアビスの魅力は、まず絵柄と内容のギャップです。絵柄は可愛らしくポップでカラフルですが、内容はダークでシリアスで残酷です。キャラクターたちは可愛い見た目とは裏腹に、アビスの恐ろしさや残酷さに直面し、苦しみや絶望に打ちひしがれます。しかし、それでもなお、アビスの魅力に惹かれて、探索を続けます。そのギャップが、読者の心を揺さぶります。
もう一つの魅力は、アビスの世界観です。アビスは深度によって様々な景色や生物が存在し、それぞれに独自の法則や文化があります。例えば、逆さまになった森や巨大な植物の盃、無数の遺体が埋まった海などです。また、遺物と呼ばれる人工物も多種多様で、探窟家たちの武器や道具として使われたり、アビスの謎を解く手がかりとなったりします。アビスは美しくも恐ろしくもあり、読者の好奇心を刺激します。
メイドインアビスの注意点とは?グロテスクや残酷な描写について
メイドインアビスは非常に面白い作品ですが、一方で注意点もあります。それはグロテスクや残酷な描写が多いことです。メイドインアビスでは、キャラクターたちがアビスの危険にさらされることが多くあります。その際、血や内臓が飛び散ったり、肉体や精神が変容したりする場面が描かれます。また、キャラクターたちの過去や現在にも、虐待や暴力などの暗い要素が含まれています。
これらの描写は、作品の世界観やテーマを表現するために必要なものですが、一部の読者にとっては不快やトラウマになる可能性もあります。特に弱い心を持つ人やグロテスクなものに耐性がない人は、注意して読む必要があります。また、子供向けではない作品であることを理解しておくことも大切です。
メイドインアビスの評価と感想は?読者からのレビューを紹介
メイドインアビスは高い評価を得ている作品です。2023年には第52回日本漫画家協会賞まんが王国とっとり賞を受賞しました。また、読者からも好評で、2020年2月時点でシリーズ累計発行部数は333万部を突破しています。以下に読者からのレビューをいくつか紹介します。
- 「メイドインアビスは絵柄から想像できないほどダークでシリアスな作品です。しかし、それだけではなく、キャラクターたちの成長や絆、アビスの美しさや神秘性も感動的です。作者の想像力と表現力に驚かされます」