
今回は、荒木飛呂彦先生による人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(以下、『ジョジョ』)についてご紹介します。
この漫画は、1986年から連載が始まり、現在も続いている長寿作品です。全世界でのシリーズ累計発行部数は1億2000万部を突破しています。また、2006年には文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画「日本のメディア芸術100選」でマンガ部門第2位に選ばれました。
この漫画の評判と魅力は何なのでしょうか?この記事では、以下の5つのポイントから解説していきます。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』とはどんな漫画なのか?
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の主な登場人物と特徴
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さの秘密とは?
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の評価と感想
- 『ジョジョの奇妙な冒険』を読むにはどうすればいいのか?
『ジョジョの奇妙な冒険』とはどんな漫画なのか?
『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦先生による青年漫画、アクション漫画、ファンタジー漫画です。
この漫画は、1986年から集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』に連載されていましたが、2005年からは集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に移りました。
この漫画は、現在までに9部が発表されており、それぞれ異なる時代や場所、主人公やテーマが設定されています。しかし、全体としては一つの物語であり、各部は前後関係や血縁関係で繋がっています。
この漫画のあらすじは、以下のようになっています。
> 19世紀末から21世紀初頭までを舞台に、「石仮面」や「スタンド」と呼ばれる超能力、「波紋」と呼ばれる気功術、「吸血鬼」や「柱の男」と呼ばれる不死者、「鋼球」と呼ばれる武器、「壁眼」と呼ばれる不思議な現象など、様々な要素が絡み合う中で、ジョースター家の血統に連なる「ジョジョ」と呼ばれる主人公たちが、悪の化身であるディオ・ブランドーやその一派との壮絶な戦いを繰り広げる。
この漫画は、作品全体のテーマとして「人間讃歌」を掲げています。登場人物たちは、人間の強さや弱さ、善悪や美醜、愛や憎しみなど、様々な感情や価値観を表現しています。
『ジョジョの奇妙な冒険』の主な登場人物と特徴
『ジョジョの奇妙な冒険』には、多くの個性的で魅力的な登場人物がいます。ここでは各部の主人公とその特徴について紹介します。
- 第1部 ファントムブラッド
- ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)
- 本作の最初の主人公。貴族・ジョースター家の跡取り息子で、正義感が強く紳士的な性格。幼少期に養子に来たディオ・ブランドーと対立するが、後に和解する。しかしディオが石仮面を使って吸血鬼になり、世界征服を企むようになる。ジョナサンは波紋の使い手としてディオと戦うことになる。
- 第2部 戦闘潮流
- ジョセフ・ジョースター(ジョジョ)
- 第1部の主人公・ジョナサンの孫で、第2部の主人公。イギリス生まれだがアメリカ育ちで、お調子者でトリックスターな性格。波紋の才能を持ち、独自の発想で戦うことが得意。第1部でディオに倒された柱の男たちの仲間であるカーズやワムウと戦うことになる。
- 第3部 スターダストクルセイダース
- 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)(ジョジョ)
- 第2部の主人公・ジョセフの孫で、第3部から第6部まで登場する主人公。日本生まれで高校生だが、不良で無口な性格。スタンドと呼ばれる超能力を持ち、自分のスタンドを「スタープラチナ」と名付ける。ディオが再び復活し、父親や祖父に呪いをかけることを知り、エジプトまで旅してディオと戦うことになる。
- 第4部 ダイヤモンドは砕けない
- 東方仗助(ひがしかた じょうすけ)(ジョジョ)
- 第3部の主人公・承太郎の叔父であるが年齢は近い。日本生まれで高校生だが、不良でお調子者な性格。スタンドを持ち、「クレイジー・ダイヤモンド」と名付ける。スタンド使いが多く住む杜王町で起こる事件に巻き込まれることになる。特に、連続殺人鬼である吉良吉影との対決が重要な役割を果たす。
- 第5部 黄金の風
- ジョルノ・ジョバァーナ(ジョジョ)
- 第3部の主人公・承太郎とディオの息子で、第5部の主人公。イタリア生まれで高校生だが、マフィアに憧れる性格。スタンドを持ち、「ゴールド・エクスペリエンス」と名付ける。イタリアのマフィア組織・パッショーネに入り、組織のボスであるディアボロと戦うことになる。
- 第6部 ストーンオーシャン
- 空条徐倫(くうじょう じょりーん)(ジョジョ)
- 第3部の主人公・承太郎の娘で、第6部の主人公。アメリカ生まれで女性だが、不良で反抗的な性格。スタンドを持ち、「ストーン・フリー」と名付ける。冤罪で刑務所に入れられたことをきっかけに、ディオの遺児であるプッチ神父と戦うことになる。
- 第7部 スティール・ボール・ラン
- ジョニィ・ジョースター(ジョジョ)
- 第7部の主人公。アメリカ生まれで元騎手だが、事故で下半身不随になったことで自暴自棄な性格になる。鋼球と呼ばれる武器を使うジャイロ・ツェペリと出会い、スタンドを覚醒させる。「タスク」と名付ける。アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に参加し、レースの裏に隠された謎や陰謀に立ち向かうことになる。
- 第8部 ジョジョリオン
- 東方定助(ひがしかた じょうすけ)(ジョジョ)
- 第8部の主人公。日本生まれで大学生だが、記憶喪失で正体不明な性格。スタンドを持ち、「ソフト&ウェット」と名付ける。東方家の養子となり、自分の過去や壁眼と呼ばれる不思議な現象に関わることになる。
以上が『ジョジョの奇妙な冒険』の主な登場人物と特徴です。この漫画では、これらのキャラクターたちが様々な冒険や戦闘を繰り広げます。
『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さの秘密とは?
『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さの秘密は、以下の3つに分けられます。
- スタンド
- ポーズ
- 名言
まず、スタンドです。この漫画は、第3部から登場したスタンドと呼ばれる超能力が特徴的です。スタンドは、精神力や波紋力を具現化した存在であり、それぞれ異なる能力や形態を持ちます。スタンドは、主に戦闘に使われますが、他にも様々な用途があります。
例えば、承太郎のスタンド「スタープラチナ」は、高い攻撃力と防御力を持ち、時間を止めることができます。ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」は、生命を与えることができます。徐倫のスタンド「ストーン・フリー」は、自分の身体を糸に変えることができます。
このスタンドは、読者に「どんな能力なのか」「どう使うのか」というワクワク感や驚きを与えます。また、スタンド同士の戦闘は、能力の相性や発想力が重要となり、緊張感や戦略性が高まります。
次に、ポーズです。この漫画は、登場人物たちが独特のポーズをとることが多いです。ポーズは、登場人物たちの個性や感情を表現するだけでなく、作品の世界観や雰囲気を作り出す役割も果たします。
例えば、ジョナサンは正義感や紳士性を表すような堂々としたポーズをとります。ジョセフはお調子者やトリックスターな性格を表すような派手でコミカルなポーズをとります。承太郎は無口や不良な性格を表すようなクールでシビアなポーズをとります。
このポーズは、読者に「どんなキャラクターなのか」「どう感じているのか」という印象や共感を与えます。また、ポーズは作品の象徴やアイコンとしても認知されており、ファンやメディアにも広く取り上げられています。
最後に、名言です。この漫画は、登場人物たちが発する名言が多くあります。名言は、登場人物たちの感情や思想、価値観や哲学を表現するだけでなく、作品のテーマやメッセージを伝える役割も果たします。
例えば、「お前はもう死んでいる」は、第1部でディオがジョナサンに対して発した言葉であり、「波紋」の威力を示すだけでなく、「運命」や「死」に対するディオの冷酷さや傲慢さを表現しています。「このディオだ!」は、第3部でディオが承太郎に対して発した言葉であり、「時間」を止める能力を示すだけでなく、「自分」や「敵」に対するディオの自信や挑発を表現しています。「やれやれだぜ」は、第3部から第6部まで承太郎が発する決め台詞であり、自分の感情や状況に対する承太郎の無関心さや呆れさを表現しています。
この名言は、読者に「どんな人物なのか」「どう考えているのか」という理解や共感を与えます。また、名言は作品の印象や記憶に残りやすく、ファンやメディアにも広く引用されています。
以上が『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さの秘密です。この漫画は、スタンドやポーズや名言といった独自の要素を持ち、読者に様々な感情や感覚を与えることができます。
『ジョジョの奇妙な冒険』の評価と感想
『ジョジョの奇妙な冒険』の評価と感想は、以下のようになっています。
- 評価
- この漫画は、多くの賞を受賞しています。1993年には第43回小学館漫画賞少年部門を受賞しました。また、2000年には第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。
- この漫画は、多くの読者から高い評価を得ています。Amazon.co.jpでは、全129巻(第1部から第8部まで)の平均レビュー評価が4.7/5.0となっています。また、「少年ジャンプ+」では、「面白い」「カッコいい」「感動する」「考えさせられる」「影響される」などのコメントが多数寄せられています。
- 感想
- 私個人としては、この漫画は非常に面白くて楽しめました。スタンドやポーズや名言はもちろんですが、登場人物たちの個性や感情、成長や関係性も感動的でした。特に、各部のラストシーンでは涙が止まりませんでした。
- この漫画は他作品へのオマージュやパロディも多くありましたが、それらも楽しめました。作者の荒木先生は他作品への敬意や愛情を感じさせてくれました。私も好きな作品がオマージュやパロディされていると嬉しくなりました。
- この漫画は、各部ごとに異なる時代や場所、主人公やテーマが設定されているため、飽きることがありませんでした。むしろ、新しい部が始まるたびにワクワクしました。また、各部は前後関係や血縁関係で繋がっているため、一貫性もありました。
- この漫画は、「人間讃歌」というテーマを掲げており、登場人物たちは人間の強さや弱さ、善悪や美醜、愛や憎しみなど、様々な感情や価値観を表現しています。私はこの漫画を読んで笑ったり泣いたりカッコいいと思ったり考えさせられたりしました。この漫画は私にとって大切な作品になりました。
以上が『ジョジョの奇妙な冒険』の評価と感想です。この漫画は、多くの賞を受賞しており、多くの読者から高い評価を得ています。私個人としても、この漫画は非常に面白くて楽しめました。
『ジョジョの奇妙な冒険』を読むにはどうすればいいのか?
『ジョジョの奇妙な冒険』を読むには、以下の方法があります。
- 単行本
- この漫画は、全129巻(第1部から第8部まで)で発売中です。単行本は書店やネットショップで購入することができます。また、電子書籍版もあります。
- 雑誌
- この漫画は、『ウルトラジャンプ』(集英社)に連載中です。雑誌は書店やコンビニで購入することができます。また、電子版もあります。
- アプリ
- この漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)や『ジャンプBOOKストア!』(集英社)などのアプリでも読むことができます。アプリはスマートフォンやタブレットでダウンロードすることができます。
- アニメ
- この漫画は、アニメ化もされています。アニメは第1部から第5部まで放送されており、第6部が2022年12月から放送です。また、OVAや映画もあります。アニメはテレビやネット配信サービスで視聴することができます。
- ゲーム
- この漫画は、ゲーム化もされています。ゲームは様々なハードやジャンルで発売されており、スタンドやポーズや名言を楽しむことができます。ゲームはゲーム機やネットショップで購入することができます。
以上が『ジョジョの奇妙な冒険』を読む方法です。この漫画は単行本や雑誌だけでなく、アプリやアニメやゲームでも楽しむことができます。あなたの好きな方法で、この漫画を読んでみてください。
まとめ
『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦先生による人気漫画です。この漫画は、スタンドやポーズや名言といった独自の要素を持ち、読者に様々な感情や感覚を与えることができます。
この記事では、以下の5つのポイントからこの漫画を解説しました。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』とはどんな漫画なのか?
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の主な登場人物と特徴
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さの秘密とは?
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の評価と感想
- 『ジョジョの奇妙な冒険』を読むにはどうすればいいのか?
この漫画に興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。きっと楽しめると思います。
以上、『ジョジョの奇妙な冒険』についての記事でした。最後までお読みいただきありがとうございました。