
『ドラゴンボール』は、世界中に散らばった7つの球を集めることで、どんな願いも一つだけ叶えられる秘宝「ドラゴンボール」と、主人公の孫悟空を中心に展開する長編漫画です。
1986年から1996年まで放送されたアニメ『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』は、平均視聴率20%以上を記録し、全世界80か国以上で放送されるなど、日本の漫画・アニメを代表する作品として絶大な人気を誇っています。
連載終了後もテレビアニメ・映画・ゲームなどが展開され、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』は全世界興行収入135億円を記録し、各国で大ヒットしたことでも知られています。
単行本の発行部数は、完全版を含め国内で1億6000万部以上、全世界累計で2億6000万部を記録しています。
ゲームソフトもミリオンセラーを10本以上輩出し、シリーズ累計販売本数は全世界5000万本に達するなど、多岐にわたる展開を見せています。
2019年時点での総売上は、漫画・アニメシリーズ・ゲーム作品などを含めて230億ドル(約2兆5000億円)に達しています。
1 『ドラゴンボール』あらすじ
『ドラゴンボール』は、七つの神秘の球「ドラゴンボール」を集めることで、どんな願いでも叶えられるというストーリー。主人公の孫悟空を中心に、彼の冒険、夢、バトル、友情などが描かれる。
孫悟空少年編
孫悟空少年編は、ドラゴンボールを探す冒険、修行やバトル、友情を描いた長編漫画である。
物語は、地球の人里離れた山奥に住む少年・孫悟空が、西の都からやって来た少女・ブルマと出会うところから始まる。そこで、孫悟空はドラゴンボールと、それを収める地球の神である神龍(シェンロン)の存在を知り、自分が持っていた「四星球(スーシンチュウ)」がドラゴンボールの一つであることを知る。ブルマと共に残りのドラゴンボールを探す旅に出ることになり、その途中でウーロンやヤムチャと出会い、ドラゴンボール探しを手伝うことになる。
旅の中で、ピラフ一味によってドラゴンボールを奪われたり、レッドリボン軍と戦ったりするなどのバトルが繰り広げられる。また、亀仙人の下で修行を積んだことで、孫悟空は強くなり、天下一武道会に出場することになる。そこでクリリンと出会い、亀仙人や養父の孫悟飯とも再会する。
天下一武道会では、悟空は変装して出場していた亀仙人に敗れるも、準優勝を果たす。そして、レッドリボン軍との戦いを経て、再び天下一武道会に出場するが、鶴仙流の天津飯に敗れてまたも準優勝に終わる。しかし、それでも孫悟空は成長し続け、彼の物語はまだ続くのであった。
『ドラゴンボール』の孫悟空少年編は、冒険やバトル、友情など、多彩な要素が詰まったストーリーであり、多くの読者から愛されている。
サイヤ人の出現
サイヤ人編では、悟空の平和な日々が宇宙から来た兄・ラディッツによって崩れ去り、彼がサイヤ人であることを知る。孫悟飯を救うためにピッコロと手を組み、ラディッツを倒すが、1年後には更に強力なサイヤ人たちが地球に侵攻してくる。
悟空はあの世で修業し、仲間たちと共にサイヤ人のナッパとベジータを迎え撃つが、多くの仲間を失い、ピッコロや神まで死亡してしまう。地球のドラゴンボールも消滅するという苦難が待ち受ける。
フリーザとの戦い
フリーザ編では、地球の神と仲間たちを蘇らせるため、悟空が入院している間に悟飯、クリリン、ブルマの3人がナメック星に向かう。しかし、そこで宇宙の帝王・フリーザとその一味が現れ、ドラゴンボールを略奪していた。
悟飯たちはベジータやフリーザと対決し、悟空とナメック星人たちの協力で神龍を呼び出し、ピッコロと地球のドラゴンボールを復活させる。しかし、フリーザは願いが叶えられなかったことに激怒し、一行は彼と戦うことになる。仲間たちが命を落とす中、悟空は超サイヤ人に覚醒し、フリーザを倒す。
悟飯たちもドラゴンボールによって人々を蘇生させることに成功するが、悟空はナメック星の爆発から辛くも脱出し、ヤードラット星に漂着する。
人造人間の脅威
フリーザ一味がナメック星での闘いから約1年後に地球を襲撃すると、悟空たちは戦いを繰り広げる。しかし、死んだはずのフリーザが再び現れ、悟空たちを苦しめることになる。絶体絶命の中、トランクスと名乗る謎の青年が現れる。彼は未来からやってきたブルマとベジータの息子であり、悟空にだけ自分が持っている秘密を明かす。それは、心臓病によって悟空が死亡すること、そして3年後に2体の人造人間が現れ、世界を破壊することだった。
トランクスは悟空たちに特効薬を渡し、彼らは3年間各々に修行をすることになる。そして、人造人間たちの襲撃が始まる。しかし、悟空たちは予想と異なる強敵に次々と出会い、トランクスが知っていた歴史とは大きく異なる展開となる。究極の人造人間・セルが現れ、悟空たちは彼との壮絶なバトルを繰り広げることになる。
セルとの闘い
「セルゲーム編」は、人造人間17号と18号を吸収して完全体になったセルが、地球を賭けた武道会「セルゲーム」を開催することで幕を開けます。悟空たちは、天界にある「精神と時の部屋」で1日で1年分の修行を積み、強さを増してセルゲームに臨むことになります。
悟空はセルとの戦いで命を落としますが、遺志を受け継いだ息子の悟飯が超サイヤ人2に覚醒し、セルを撃破することに成功します。その後、ドラゴンボールによりセルに殺された人々を蘇生させますが、悟空は自分が悪を引き寄せるという理由で生き返りを拒否し、あの世に残ることを選ぶことになります。
このセルゲーム編は、バトルシーンが激しいことで知られ、特に悟飯の超サイヤ人2への覚醒と、悟空がセルに自爆して倒されるシーンは、多くのファンに強い印象を与えたエピソードとなっています。また、父親の悟空の死により、新たな主人公として悟飯が登場することとなり、ドラゴンボールシリーズの展開を大きく変えることとなりました。
魔人ブウとの最終決戦
「魔人ブウ編」は、セルゲームから約7年後の世界を舞台にしている。天下一武道会に出場するために悟飯が高校生になり、悟空は1日だけ占いババの力でこの世に戻る。しかし、天下一武道会の最中に、界王神から魔人ブウの封印が解かれつつあることを知らされる。
魔人ブウは悪しき心を持つ存在であり、悟飯やベジータを倒し、悟空はあの世に帰ってしまう。地球の命運は、幼い悟空の次男である孫悟天と少年トランクスに託される。しかし、魔人ブウは戦士たちを次々と吸収してパワーアップを遂げ、姿を変えていく。
そんな中、悟天とトランクスがフュージョンして誕生したゴテンクスや、悟飯が潜在能力を解放してパワーアップし戦いに加わる。しかし、戦士たちは魔人ブウに苦戦を強いられる。悟空とベジータは、界王神界で真の姿となった魔人ブウとの最終決戦に臨む。
悟空たちはドラゴンボールの協力も得て、地球・ナメック星・あの世の人々のエネルギーによって作り上げられた超特大の元気玉で魔人ブウを消滅させる。その後、10年後に悟空は孫のパンと共に天下一武道会に久しぶりに出場し、魔人ブウの生まれ変わりである少年・ウーブと出会う。悟空はウーブと共に見果てぬ強さを追い求めて修行に旅立ち、物語は幕を閉じる。
魔人ブウ編は、壮大なバトルと感動的なエピソードで構成され、多くのファンを魅了しました。
2. ドラゴンボールのキャラクター
孫悟空
- :地球育ちの純粋なサイヤ人で、様々な修行と戦いを通じて最強の格闘戦士に成長し、多くの仲間に恵まれて家庭も持つ。
ベジータ
- :惑星ベジータの王子で、ナッパと共に地球に襲来し、初期は残忍で冷酷だったが、悟空やブルマたちに感化され、次第に残忍さは薄れ、トランクスとブラの父親になる。フリーザ編以降、悟空をライバル視している。
孫悟飯
- :孫悟空とチチの第1子であり、悟天の兄であるサイヤ人と地球人の混血。ピッコロを師匠に持ち、精神的に成長して悟空たちと共に数々の強敵と闘い、頭脳明晰で礼儀正しい性格。
トランクス
- :ブルマとベジータの第1子であり、サイヤ人と地球人の混血。人造人間編においては未来から来た青年として戦い、魔人ブウ編では親友の孫悟天とフュージョンして魔人ブウと戦う。『GT』ではレギュラーの1人として登場。
孫悟天
- :孫悟空とチチの第2子であり、孫悟飯の弟であるサイヤ人と地球人の混血。容姿は父親似で、性格は少々甘えん坊であり、トランクスとは親友同士。
パン
- :悟飯とビーデルの娘で、孫悟空の孫であるサイヤ人のクオーター。原作や『Z』では終盤に僅かに登場し、『GT』ではメインキャラクターとして登場。TVSP『悟空外伝!勇気の証しは四星球(スーシンチュウ)』では玄孫の代まで生きており、祖父と瓜二つの玄孫に祖父の名である悟空と名付ける。
ピッコロ(マジュニア)
- :ピッコロ大魔王の息子かつ分身にして生まれ変わり。当初は悟空たちと敵対するが、サイヤ人の地球襲来で初めて手をを組む。その後、悟飯の師匠となり暮らしていくうちに悪の心が薄れ、悟空たちと共に地球の平和を守るため数々の強敵と闘う。
ヤムチャ
- :元盗賊で、悟空たちの仲間になり、亀仙人に弟子入りしたことで武闘家として成長。ブルマと交際していたが破局し、魔人ブウ編以後は前線から退く。
クリリン
- :多林寺で修行していたが、亀仙人に弟子入りし、悟空の兄弟弟子であり親友。超人的な強さを体得していくと共に、18号と結婚する。魔人ブウ編以後は前線から退く。
天津飯
- :鶴仙人の弟子として登場した悟空の初期のライバル。多彩な技や特殊能力の持ち主で、クリリンやヤムチャ同様高度な戦闘力を誇る。人造人間編までは参戦していたが、魔人ブウ編以後は前線から遠のく。
餃子
- :天津飯を兄のように慕う鶴仙流の同門で、テレパシーや金縛りなどの強力な超能力が使える。主要戦士よりは非力だが芯が強い。人造人間編以降は天津飯の配慮により参戦する機会はなかった。
亀仙人
- :悟空たち亀仙流の師匠で、武天老師と呼ばれた世界最強の武道家。弟子たちには抜かれつつも本気になった時の最大出力のかめはめ波や肉弾戦などの強さは必ずしもひけをとらない。
チチ
- :亀仙人の弟子である牛魔王の娘で、悟空の妻となり、孫悟飯や孫悟天を産む。亀仙流の技で天下一武道会予選を勝ち抜くほどの武道の達人。人造人間編以降は悟飯が戦うことにある程度は理解を示すようになる。悟空と共に農業を営むこともある。
牛魔王
- :フライパン山に住む4メートル強の大男。悟飯に次ぐ亀仙人の弟子。各地から金銀財宝を奪い、悪魔の帝王と呼ばれたが、改心して温厚になる。悟飯の祖父であり、チチの父親。亀仙流の武術をほとんどマスターしているが、かめはめ波は使えない。
ヤジロベー
- :日本刀の使い手で、少年期の悟空とほぼ互角に戦ったことがある。パワーとタフネスがあり、サイヤ人編でベジータの尻尾を斬り落とす活躍を見せた。
ミスター・サタン
- :格闘技世界チャンピオンで、セルゲームから登場。正義感の持ち主で、脅威から世界を救った宇宙最強のヒーローとして認識されている。実力は悟空たちに遠く及ばないが、困っている人を放っておけない。
ビーデル
- :ミスター・サタンの娘で、格闘技の実力が高く、悟飯に惹かれていく。後に結婚し、一女(パン)をもうける。
ウーブ
- :魔人ブウ(純粋)の魂が閻魔大王により善人に転生した地球人。悟空に師事し、天下一武道会で悟空と対戦。後に5年の修行を終え、悟空と激戦を繰り広げる。真面目で礼儀正しい性格。
ブルマ
- :悟空たちの最初の仲間で、カプセルコーポレーションの令嬢。天才的なメカニックで、わがままな一面もある。
ウミガメ
- :亀仙人の愛亀で、人語を話すようになった。真面目で、亀仙人を慕っている。
ウーロン
- :口が悪くスケベな子ブタで、変身能力を持つ。一行に加わり、ブルマ宅の居候になる。
プーアル
- :猫のような動物型地球人で、空を飛ぶことができる。ウーロンとは幼馴染みで、礼儀正しい性格。
ランチ
- :くしゃみの度に凶暴な人格と入れ替わる不思議な女性。天津飯に惚れており、以降は彼を追いかけて消息不明になる。
3. ドラゴンボールの影響力
海外での人気
ドラゴンボールは海外でも非常に人気が高く、特に北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアの多くの国々で熱狂的なファンがいます。特に北米では、ドラゴンボールが大ヒットし、アニメや漫画だけでなく、映画やゲームなどの派生作品も多く制作されています。また、ヨーロッパやラテンアメリカでも、独自のドラゴンボールのファン層が形成され、各国語に翻訳されています。さらに、中国や東南アジア、中南米などでも人気があり、多くの国々でドラゴンボールの文化が根付いています。
ドラゴンボールのモチーフ
ドラゴンボールは、多くの作品に影響を与えています。例えば、アメリカの映画『マトリックス』には、ドラゴンボールに登場する「気」という概念が取り入れられています。また、アメリカの人気アニメ『アベンジャーズ』には、ドラゴンボールのように複数のキャラクターが集結して戦うシーンがあります。
ドラゴンボールのエッセンス
ドラゴンボールのエッセンスは、友情や努力、勇気、家族愛、そして戦いや冒険といった要素が含まれています。また、異世界や超能力、古代文明、神話などのファンタジックな要素も重要な要素の一つです。さらに、キャラクターたちの成長や変化、ユーモアやドラマチックな展開も、ドラゴンボールのエッセンスとして挙げられます。
まとめ
ドラゴンボールは、多くの人々に愛される名作漫画です。その魅力は、様々な要素が組み合わさったものであり、ストーリーやキャラクター、影響力など、多くの面から楽しめます。今後も、多くの人々に愛される作品であり続けることでしょう。
FAQ
Q1. ドラゴンボールは、どのような年代層に向けられた作品ですか?
A1. ドラゴンボールは、主に10代から20代の若者を対象にした作品ですが、幅広い年代層に人気があります。
Q2. ドラゴンボールには、どのような魅力があるのでしょうか?
A2. ドラゴンボールには、友情や努力、勇気、そして希望など、多くの魅力的な要素が含まれています。また、ストーリーやキャラクターなども非常に魅力的であり、多くの人々に愛されています。
Q3. ドラゴンボールの影響力は、どのようなものがありますか?
A3. ドラゴンボールは、世界中で多くの人々に愛される作品であり、その影響力は非常に大きいです。特に、アニメやマンガ、ゲームなどの分野において、多大な影響を与えています。また、ドラゴンボールのモチーフが他の作品にも多く取り入れられるなど、広範囲に影響を与えています。
Q4. ドラゴンボールの主人公である孫悟空は、どのようなキャラクターですか?
A4. 孫悟空は、明るく天真爛漫な性格でありながら、強い力を持っています。彼は、友情や努力、そして勇気など、多くの魅力的な要素を持っています。また、悟空は、多くの人々から愛されるキャラクターであり、ドラゴンボールの象徴的な存在となっています。
Q5. ドラゴンボールには、どのような敵キャラクターが登場しますか?
A5. ドラゴンボールには、サイヤ人やフリーザ、人造人間、そして魔人ブウなど、多くの強敵が登場します。彼らは、悟空たちを苦しめることが多いですが、それぞれに個性的で魅力的なキャラクターとして描かれています。
おわりに
この記事では、ドラゴンボールについて紹介しました。ドラゴンボールは、多くの人々に愛される名作漫画であり、その魅力はストーリーやキャラクター、影響力など、多岐にわたります。今後も、多くの人々に愛される作品であることでしょう。